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兵庫で住まいを楽しく語ろう
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日時:2010年3月25日(木)午後7時から午後9時(開場午後6時30分)
チラシPDF

<土を楽しむ>
タイトル”壁の遊び人=左官・久住章の仕事” 
講師は 久住 章 氏(左官)です。
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左官=漆喰を塗る職人と思いがちではありませんか?
それはとんでもない間違いです。

新建材に押され伝統的建築物以外では使われることの少なくなった
”土”を主体とした材料。
その傾向も徐々に変化を見せ始め、また脚光を浴び始めつつある
”土”を主体とした材料。
今回の講座では、日本国内の話だけにとどまらず
ヨーロッパ、アフリカなど世界中の実例をもとに
”土”を建材として使う技術・意義
”土”の種類による表情や工法の変化
”土”と人との関わり合いの歴史
など、私たちの想像をはるかに超える”土”の話を聞く事ができました。

左官=”土”を主体とした材料のスペシャリストなのです。

今回、時には職人、時には学者のようにお話しされる久住章先生の
とても幅広くそして奥深いお話をお聞きし、あらためてその事を再認識すると同時に
”土”だけに限らず”すまい”に使われる材料をその表面だけでなく
内側から知る事の重要性を痛感させられた様に思います。
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日時:2010年2月25日(木)午後7時から午後9時(開場午後6時30分)
チラシPDF

<表具を楽しむ>
タイトル”住まいの中の表具” 
講師は 八上 幸正 氏(八上松竹堂 表具師)です。
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「表具」という言葉から思い付くのは掛け軸や屏風といった美術品のイメージでした。
建物の部位で思い付くのも装飾的な「ふすま」ぐらいしかなかったのですが、
内装工事のビニールクロスに至るまでが表具の技能から派生した職種であるとは、
講義を伺っての驚きです。
紙張り中心の「表具」と木組み中心の「建具」は本来表裏一体であったはずのものが、
歴史を経てそれぞれの文化・職業となっていったお話も、今まで不可解に思っていたところが
紐解けたような気がします。和紙を何枚も重ね作られる本来ある襖の構造の話を伺うと、
積み重ねられた技術と知恵が幾重にも裏打ちされているのだと分ります。
厳選された紙や糊など材料から始まって紙の重ね方・貼り方など工程に至り、
美しく長く保つための機能的な工夫と根拠が、表面的な見掛けだけではなく何百年も残る襖絵
に現れていると言えます。
ひとつひとつが日本の文化を支える技術・歴史を伝える技術なのだと思いました。
最後に掛軸の制作工程や様式についても分りやすく教えて頂き、
少し身近になった気がします。
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日時:2010年1月28日(木)午後7時から午後9時(開場午後6時30分)
チラシPDF

<庭を楽しむ>

タイトル”庭づくり「山野草と雑木の安心で自然な庭」” 
講師は 福村 礼里子 氏(野の花・黄花 - おうか -)です。
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「美しい花木、四季の薫り豊かな山野草と雑木の庭」そのような自 然と共存する  
庭づくりを提案されている福村礼里子先生にお話をお聞きしました。
自然な庭づくりとはどういったものでしょう?
・     その場所にいるだけで癒され活力が与えられる庭
・     穏やかな気持ちになれる庭
・     四季を楽しめる庭
・     メンテナンスが気軽に出来る庭
・     剪定、虫、病気など手入れに関する苦労やストレス のない庭
・     自然に育って行く庭

お話を聞いていると、まさしく理想の庭ではないかと頷いてしまい ます。
そういった庭づくりをするためには、植物を甘やかしてはいけない とのこと。
植物が本来持っている強さを引き出すため、虫がついたり病気に なっても薬など使わない。
また草木の生長、特性を生かしてデザインし、剪定は刈り込まず
木々の樹形を活かし柔らかな雰囲気に仕上げることが大切。

その他、落ち葉を使った自然な堆肥の作り方や、
山野草の寄せ植えの話、春・秋の七草のお話しなど、
花木山野草の写真と共にとても癒される講座 でした。
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日時:2009年12月10日(木)午後7時から午後9時(開場午後6時30分)
チラシPDF

<瓦を楽しむ>
タイトル”屋根は瓦で決まり 洋瓦でピンクの豚を楽しむ” 
講師は 喜田 啓之 氏(瓦葺師)です。

四角い現代風な建物や住宅が増えて来た今も、屋根と言えば瓦を思い浮
かべます。地震の影響で重い瓦屋根は敬遠されながらも、重厚ないぶし
色の屋根に憧れを持つ人は多いのではないでしょうか。今回、瓦一人親
方の喜田先生の瓦にまつわる色々な話を聞きながら、改めて瓦への思い
を募らせました。

「いらか~の波に~」と謳われる甍(いらか)は、実は瓦屋根を指すの
では無く、瓦屋根のてっぺんを押える瓦の一部品を本来は指すのだそう
です。その象徴的な部分がいつしか瓦屋根そのものを意味するように
なった様ですが、こうした歌があるように日本の瓦屋根はとても美しい
情景をいくつも作り出していきました。
「屋根は家の顔」屋根は決して家の「頭」では無いのだそうです。そう
言われて提示された日本家屋の立面図は、家の姿のおよそ半分が屋根の
絵になっている事に気づかされます。しかし、昨今建てられる建物の立
面図に屋根の絵はあまり描かれません。勾配が少なく、屋根に特徴が無
くなっているのです。

そんな風潮の中で瓦の素晴らしさを如何に伝えていけばよいのか、そん
な思いの詰まった講座でした。施主さんのひと言から始まったピンクの
豚を屋根に載せるという喜田先生の発想は、鬼瓦や屋根飾りに連なる思
い付きでなく、屋根や瓦に人の目を向けたい思いであるように感じます。
瓦は単なる屋根の材料ではないのだと、屋根の楽しさを更に知ることの
出来た講座でした。
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日時:2009年11月26日(木)午後7時から午後9時(開場午後6時30分)
チラシPDF

<木工を楽しむ>
タイトル”木と対話しながら 家具づくり” 
講師は 岸 泰夫 氏(木製家具 株式会社岸木工)です。
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日本の”すまい”と切っても切り離せない木材。
必然的にすまいがっこうでも木・木材に関する講座が多くなります。
そしてそのすべての講座で木の色々な側面、
良さや難しさを改めて思い知らされます。

現在、ごく普通に、ごく自然に身の回りにある家具。
”家具”と言う言葉から何を連想するでしょう。
机でしょうか?箪笥でしょうか?

今回は”家具”と言う側面から木を見詰め直す講座でした。
家具の歴史に始まり、家具に使われる木の種類、それらの木が置かれている現状など、
参加者全員に行き渡る様に用意していただいた木材のサンプルや、
家具の写真を使いながら、とても解りやすくお話してしていただけました。
特に、最近の家具や住宅建材で多く使われているMDF材
(広葉樹のチップや皮を圧縮し固めたもの)の話などは、
”同じ品質のものが大量に生産できる”良さを知ると同時に
”本来の木の良さ(個性)””家具と人との係わり合い”を考えさせられる話だったと思います。
(現在生産されているピアノの約70%がMDF材で作られている事をご存知でしたか?。)

私たちを取り巻く(取り囲む?)家具と呼ばれるもの。

岸先生が講座の中で言われた「家具は本来、高価なものなのです。」と言う言葉。

今一度”家具”を見つめ直す良いきっかけになったのではないでしょうか。
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「すまいがっこう」って?
「兵庫県で住まいを楽しく語ろう」がテーマの座学の会です。

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