兵庫で住まいを楽しく語ろう
日時:2010年2月25日(木)午後7時から午後9時(開場午後6時30分)
>チラシPDF
<表具を楽しむ>
タイトル”住まいの中の表具”
講師は 八上 幸正 氏(八上松竹堂 表具師)です。
「表具」という言葉から思い付くのは掛け軸や屏風といった美術品のイメージでした。
建物の部位で思い付くのも装飾的な「ふすま」ぐらいしかなかったのですが、
内装工事のビニールクロスに至るまでが表具の技能から派生した職種であるとは、
講義を伺っての驚きです。
紙張り中心の「表具」と木組み中心の「建具」は本来表裏一体であったはずのものが、
歴史を経てそれぞれの文化・職業となっていったお話も、今まで不可解に思っていたところが
紐解けたような気がします。和紙を何枚も重ね作られる本来ある襖の構造の話を伺うと、
積み重ねられた技術と知恵が幾重にも裏打ちされているのだと分ります。
厳選された紙や糊など材料から始まって紙の重ね方・貼り方など工程に至り、
美しく長く保つための機能的な工夫と根拠が、表面的な見掛けだけではなく何百年も残る襖絵
に現れていると言えます。
ひとつひとつが日本の文化を支える技術・歴史を伝える技術なのだと思いました。
最後に掛軸の制作工程や様式についても分りやすく教えて頂き、
少し身近になった気がします。
PR
ブログ内検索
最新コメント
... 09/15 harada
... 05/02 natsuhashi
... 05/01 タツヤ
... 04/30 shoji(スタッフ)
アーカイブ
すまいがっこう事務局